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新建築2005年9月臨時増刊

京都迎賓館
継承される日本文化と技能

A4 変型判(297mm×221mm)
本文200 頁
定価3,800 円(本体3,619円)
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本書は、2005年4月に開館した「京都迎賓館」の特集号です。
「京都迎賓館」は完成以来、さまざまなニュースでも取り上げられ、一般公開の見学申し込みには、定員5,500人の28.9倍にあたる15万8,900人から応募がありました。それだけ世間からの関心も高い建築です。
建物の特徴は、正統的な意味での伝統と現代の技術を踏まえた「現代和風」であること。
建設には、数寄屋大工や左官などの「伝統的工法」が用いられています。また、家具や調度品などの「しつらえ」においても、京都を中心とした伝統工芸の数々が使われています。
「京都迎賓館」を紹介する本書の大きな特徴は以下の3点です。
・70頁超の連続写真頁による構成
・伝統的技能(しつらえ、伝統工法)それぞれについての紹介(工芸作家インタビュー含)
・豊富な詳細図・アクソメ図の掲載


Contents


巻頭鼎談:「和風」の思想と現代性 中村昌生×鈴木博之×中村光男

論文:日本の建築文化と技能の継承──京都迎賓館の設計を通して 中村光男

写真:京都迎賓館のうつろい

一般図

伝統的技能──しつらえ・伝統工法

截金
 出会いが育む技 インタビュー:江里佐代子 
七宝/鎚起
織り
京繍
蒔絵・螺鈿
知恵の集積を引き継ぐ インタビュー:下出祐太郎 
京指物
磁器
人形
竹工芸
木工芸
軸装(日本画)・型絵染

和風のマナー インタビュー:内田祥哉
 
数寄屋大工 
木の一本一本と対話する インタビュー:斉藤光義・升田志郎
左官

畳・障子
表具
錺金物
庭園
庭は輪廻の中にあり 対談:尼崎博正×三谷康彦 
石造工芸
和舟
竹垣

現代の建築技術──アクソメ・詳細図/資料

論文:京都迎賓館の空間作法 佐藤義信

広間の構成
大広間の構成
木と鉄の平面構成
広間・大広間
軒内
会談室の構成
会談室詳細
伝統的「木」のプロポーションを支える構造
晩餐室回廊の構成
晩餐室回廊詳細
伝統的「木」の空間を支える電気設備
伝統的「木」の空間を支える空調設備
家具
屋根回り
廊橋・船泊り
前庭・正門
素材
工程表

データシート

クレジット

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