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新建築2004年3月臨時増刊
清水建設 — 新たなる棟梁
Shimizu Design Integration
A4 変型判(作品頁オールカラー)
本文242 頁
定価:4,000円(本体:3,810円) |
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『新建築』2004年3月臨時増刊として、創業200年を迎えた清水建設の設計部門を特集します。
副題の「新たなる棟梁」は、この設計集団のマインドを表しています。時の流れの中で、組織の形態は変容し、技術は高度化しつつも、棟梁の世界は常に精神的基盤として存在し、それを進化させ引き継いでいくのだという矜持がここにあります。
かつて棟梁には「五意達者」であることが求められました。五意達者とは、式尺、算合、手仕事、絵様、彫物の5つすべてに長じる者を言い、これは中世の工匠の理想でもありました。式尺と算合は設計に通じ、手仕事は仕口継手の加工、絵様と彫物は細部のデザインとその実践を言います。現代でいえば設計から施工までということですが、設計を含めた建設プロセスのすべてがひとりの棟梁に集約されていました。現代の「新たなる棟梁」は、ひとりではなく、さまざまなエキスパートを擁する大組織です。しかしそれを構成する個々の中には、ひとりの棟梁から発せられたDNAが受け継がれているのです。(編)
●対談・鼎談・座談
棟梁の系譜(鈴木博之×野村哲也×岡本宏)
生産を包括するデザインプログラム(山本理顕×冨士原由夫×割田正雄×日置滋)
ライフサイクル時代のものづくり(井上雅央×宮崎裕雄×武藤和幸)
建築の豊かさ(栗生明×大山尚男)
受け継がれてきた挑戦の心(高橋潤二郎×今井隆文×岡本宏×割田正雄)
●論文
シミズ流(岡本宏)
現代技術による伝統の継承と創造(木内修)
表現の意味、意図、意志 — 対談を終えて(大山尚男)
大工とテクノロジー(富樫憲一)
●Competition
グリーンドーム前橋(梅村旃二)
新・建築会館(秋元和雄)
●Inter Session
ものづくりの原点を求めて
(古谷誠章×見城辰哉×鈴木健夫×神作和生×五ノ井浩二×渡辺昇)
領域を超えるインテグレーション
(池田昌弘×稲村健一×藤本裕之×見角基一郎×中村庄滋×荒井義人)
棟梁の系譜:棟梁を源流とするイノベーション
清水建設をめぐる人びと
●BenchMark(小論文)
自然道行回廊
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デザインとエンジニアリングの両面から導いたトータルエコプログラム
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大山博 |
Green Lab. Design
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「グリーンラボ」とはカタチではなく、環境、建築、研究者すべての合理を追求し、実現していく活動の総体
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日置滋 |
パートナーシップ
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ライフサイクルパートナーの使命は顧客が得られる価値の維持・向上
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小林光義、望月茂利 |
サイバーテクノロジー
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ユビキタス時代を見据えた15年の挑戦
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見城辰哉、大山俊雄 |
メディア・ソリューション
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デジタル時代の新たなビジネスモデルの構築
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当麻茂尚、矢沢安
相原薫 |
インテグラル・プロセス
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シミュレーション/実験/生産/検証
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見城辰哉 |
生産を設計する
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3次元CADが切り拓く新たな設計領域
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阿部英一 |
プラスト21
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個と群・生産システム
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栗山茂樹 |
進化する構造テクノロジー
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安心・安全技術による「安震建築」の追求
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村井義則 |
コラボレーションデザインI
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デザインセンターの活動領域
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坂井和秀 |
コラボレーションデザインII
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インテリア、ランドスケープ、プロダクト、グラフィック等を手掛けるFIELD
FOUR DESIGN OFFICE
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志村美治 |
芝浦再開発計画
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東芝ビルディングとシーバンス 湾岸開発の先駆
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大山尚男 |
医療ソリューション
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医療と福祉を取り巻く環境の変化とシミズの提供するトータルソリューション
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小松正樹 |
教育ソリューション
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時代の教育ニーズを満たすシミズの学校づくり
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大山博 |
インターセルシティ
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持続可能な環境調和型都市を目指して
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日置滋、秋江康弘 |
●Project(61件)
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清水建設技術研究所新本館 |
プログレッシブ・プログラム |
DNタワー21(第一・農中ビル) |
保存・再生のプログラム |
慶應義塾大学 日吉 来往舎 |
「交際」する空間を構築するプログラム |
ヤマギワ五番町ビル |
光を演出する技術とプログラム |
白河ゴルフ倶楽部 |
自然と人間の循環型開発 |
鎌倉女子大学大船キャンパス |
自然、都市をつなぐ |
くろしおアリーナ |
可変建築プログラム |
栗田工業事業開発センター |
コミュニケーション・コネクター |
三菱ウェルファーマかずさ研究所 |
コミュニケーション・ボイド |
味の素 新研究棟 |
工場環境の再生 |
カシオ甲府 厚生棟 |
つなぐ媒体:CONNECTOR |
セイコーエプソン豊科事業所第2工場 |
トータルエコ建築 |
読売新聞東京北工場 |
周りと生きる |
トヨタ自動車デザイン研究所
(欧州・東京) |
デザインを触発する空間 |
富国生命ビル |
社会ニーズに対応し変化するオフィスビル |
豊洲ISTビル |
ライフサイクルマネジメント(LCM)・性能保証 |
朝日生命盛岡中央通ビル |
大黒柱+ケージストラクチャー |
(仮称)三越本店新館共同ビル |
革新的拡充・再生の伝統 |
京都ホテルオークラ |
ライフサイクルパートナー |
伊勢丹本店 本館・新館 |
伝統の継承・再生 |
伊勢丹立川店(立川共同ビルディング) |
歩行者ネットワーク |
日本女子大学 |
時を超えた学び舎づくり |
清水建設技術研究所サイバー棟 |
電磁環境とサイバー技術 |
テレビ東京天王洲スタジオ |
都市立地スタジオのプロトタイプ |
新潟総合テレビ新社屋 |
デジタル発信基地 |
神宮外宮神楽殿 |
伝統建築の意匠を支える現代の技術 |
穴八幡宮隨神門 |
伝統の技と先端技術による伝統美の再現 |
明治安田生命高松藤塚町ビル |
温熱環境プログラム |
新美容出版本社ビル |
メディアファクトリー |
カシオ八王子技術センター |
空間と生産プロセス |
テプコ豊洲ビル |
情報ネットワーク拠点 |
アミスター沼袋 |
住棟の分節化と既存街並みとの調和 |
アミティエ新大阪 |
街と人に快適な環境の創出 |
元麻布プレイス |
街並みと街路の再生 |
兼松ビルディング |
既存ビル地下構造を残しての増築 |
国立西洋美術館本館 |
免震レトロフィット |
信濃町煉瓦館 |
素材とデザイン |
マレーシア大使館 |
歴史文化とデザイン |
ホテルニューグランド |
新旧・継承・対比・再生 |
東京銀座資生堂ビル |
素材と時間 |
第一生命西麻布計画(権八西麻布店) |
虚構世界を伝統工法でつくる |
ゼロ・ゲート |
透過し反射するファサード |
交詢ビルヂング |
美しい光につつまれたシンプルな建築 |
裾野クラブ |
大自然に屹立する4枚の壁 |
トヨタ車体 開発センター技術本館 |
夢づくり、車づくりを支える環境 |
テルモメディカルプラネックス |
次世代型複合研修施設 |
江の島展望灯台・江の島再生 |
建築土木の相乗効果 |
おはらい町おかげ横丁 |
歴史的町並みをつくる |
弘前地区環境整備センター |
建築・エンジニアリングの相乗効果 |
赤坂溜池タワー |
都市創造のパイロットタウン |
フコク生命千葉ニュータウン本社 |
田園都市コンプレックス |
アロマスクウェア |
官民共同開発を推進、実現 |
幕張ベイタウン |
常識の力学を超えて |
アイムふじみ野 |
19年不変のテーマ:「永住環境」づくり |
グランドハイアット・バリ |
大型リゾートホテルの開発 |
順天堂医院 |
都市型大規模病院のリノベーション |
やわたメディカルセンター |
自然の癒しと真心に人びとが集う高機能病院 |
榊原記念病院 |
プラスティック光ファイバーが可能にしたベッドサイドナーシング |
雙葉学園雙葉中学・高等学校 |
都市型キャンパス |
青山学院初等部 |
都市に建つ学びの杜 |
流通経済大学新松戸キャンパス |
都市との共生 |
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●Competition
プロジェクト・コンペティション/テクノロジー・コンペティション/プロポーザル・コンペティション
清水建設設計組織の変遷
SHIMIZU DESIGN WORKS(作品年表)
Project Data & Credits
編集後記
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