『JA46』は内藤廣さんの特集です.ここに集めた作品は初期のものから現在進行中のプロジェクトまで,約20年の隔たりがあるものです.しかし,その設計姿勢は一貫しており,"1/1"から"1/2,000"までというものでした."1/1"とは原寸で考えられるもの,つまりパーツやディテールです."1/2,000"とはその建物が置かれる環境や風景のことです.その一見極端に違うものを結びつけてはじめてこれらの建物が生み出されています.またこれらは今後,建築をつくるということはどういうことなのかという問いかけでもあります.ここで紹介できるものは内藤さんの考えのほんの一部ですが,時間をつなぐ変わらないものとしての建築を見い出せるのではないでしょうか.
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