『JA47:素材とつくり方』

『JA47』は素材ともののつくり方の特集です.素材と,素材により生み出されるプロセスが,設計に与える影響は多大なものだと思います.それらの行為は,さまざまなスケールにおいて,結果的に与えられた空間,また建築への影響として発見できると思います.さらに今回は,部材のスケールで素材の関係を示すだけではなく,さまざまなスケールで表現することにより,どのような場所がつくり出されているかということも見られるでしょう.また,ここで掲載する建築は,施工の技術にその多くを支えられた,一見近代の方法から後退しているかに見えるつくり方が必要なものです.それらの強引なまでに即物的な建築のつくり方は,現状の設計手法自体にも揺さぶりをかけているのではないかと思います.
設計における行為,およびその進め方は単純なフローになぞらえることはできません.つまりその過程におけるさまざまな影響が,結果的に空間や建築を変化させていくこともあるでしょう.それらの予測し得ないプロセスから新しい建築のとらえ方,そしてつくり方が生み出されるのかもしれません.

目次

エッセイ
素材即構造表現 ブルージュとロンドンのパビリオンをめぐって
伊東豊雄

マテリアル・ライフ−素材とプログラム
アレハンドロ・ザエラ・ポロ ファーシッド・ムサビ

作品

サーペンタイン・ギャラリー・パビリオン2002
伊東豊雄建築設計事務所+アラップ


ブルージュ2002パビリオン
伊東豊雄建築設計事務所


横浜港大さん橋国際客船ターミナル
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南東海岸公園,野外劇場
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ガラス・エンクロージャー・プロトタイプ
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警察署,市電駅舎
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劇場ホール
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データ

プロフィル

JA47号
2002年秋号
定価 2,500円 本体 2,381円
e-mail:business@japan-architect.co.jp