長野県八ヶ岳山麓に建つ山荘.各部屋はデッキ上に独立してあり,あたかも大屋根をささえる巨大な柱のようにも見える.ここには不意の来客もなければ,新聞配達も郵便屋もセールスマンも訪れてこない.外部とは隔絶された場所としてある.たとえば,さまざまな部屋の性質が外部とのかかわりによって決められるものであるとしても,ここでは外部とかかわるための場所のない,あらゆる部屋が内部者にとって同質の場所になることを目指した.それぞれの部屋は結びついていようと,バラバラに点在していようとかまわない.部屋同士の関係を意図的に無視することで,おのおのの機能を明確にすることを試みた.「厨房のある部屋」「ベッドのある部屋」と呼ばれる,点在する生活上の機能を大屋根の下に配置している.また「山川山荘」,「窪田邸」,「石井邸」,「新藤邸」が同時に発表された頃は,特にプランニングに強いこだわりをもっていた. |
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山川山荘 (1976-1977) 所在地 長野県八ヶ岳山麓 主要用途 別荘 敷地面積 1,050.11m2 建築面積 68.18m2 延床面積 68.18m2 構造 木造 規模 地上1階 最高高 3,697mm 設計 山本理顕設計工場 家具 エンドウ総合装備 施工 西部都市開発 竣工 1977年10月 次の作品へ 前の作品へ トップへ |