■作品名 蘇る家
■用途 専用住宅
■設計者 上野英二/オークヴィレッジ木造建築研究所
■構造・構法 鉄筋コンクリート造
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■特徴 改修された建物の躯体は,ル・コルビュジエの考案した「ドミノシステム」のようになっていた.このシステムは,戦後復興のために大量の住宅をつくるためのもので,「柱」と「床」と「階段」によって構成されることにより,自由な間取りが得られることが特徴である.また床が柱より張り出していることで自由な窓が取り付けられることや,コーナー窓も可能としたシステムである.
このシステムを利用し,間口4間(約7m)の大きな開口部を設け,日本建築の思想である自然と一体となる「庭屋一如」を実現することで,四季を感じながら広がりと落ち着きを得ることが目指された.素材には,調湿効果が得られ,結露の心配がない木がふんだんに使われ,草,土,石,紙などの自然素材も使われている.