2008年8月発売
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建築家 内井昭蔵 1933-2002



体裁:281mm×281mm メダル嵌め込み化粧ケース入り
総頁:456頁
編集:『建築家 内井昭蔵 1933-2002』編集委員会+内井乃生
装幀:杉浦康平+佐藤篤司(メダルデザイン:内井昭蔵)
発行:株式会社 新建築社
定価:31,500円 (本体30,000円+税)
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「私は建築がもつ力を信じている」と、理想を高く掲げて生きた建築家・内井昭蔵の初の本格作品集。
代表的な62作品を、大判の写真、手の痕跡が残るスケッチによって紹介するほか、内井による6編の論文を再録。1980年代から“健康な建築”論争に発展した「健康な建築をめざして」など、いずれもが時代に刻印されつつ現代に問い掛ける。
内井についての論文は、巻頭に梅原猛、香山壽夫、論考として仙田満、松岡拓公雄のほか、長谷川堯が250枚に及ぶ「建築と建築でないものの狭間で──新内井昭蔵論」を書き下ろした。祖父・河村伊蔵から三代の建築家像を読み解いた論考に、内井のすべてが余すところなく書き記されている。
巻末にはAPPENDIXとして内井の熱い想いと癒されるような情感が伝わる「内井昭蔵のイコン」9点を収録。香山壽夫が解説。
祈りの建築家、宮廷建築家、そして社会貢献建築家ともいわれた内井昭蔵は、2002年8月3日に急逝。6年後の8月、その仕事を集大成した作品集として戻ってきた。


目次

論文・評論:

精神性の高い建築家 梅原 猛
内井建築が語り続けるもの 香山壽夫

建築と建築でないものの狭間で──新内井昭蔵論 長谷川 堯
内井建築のディテール考 松岡拓公雄
社会貢献建築家 内井昭蔵 仙田 満

空間も人間も魅力的だった内井昭蔵
 馬場璋造 柴田いづみ 黒澤秀行 内井理一郎 司会:仙田 満
昭蔵と私──聖職者の如き一生 内井乃生 聞き手:仙田 満

内井昭蔵論文再録:
集合住宅における個と全体
健康な建築をめざして
塔と回廊──私の方法論
風景と建築──日本の都市づくりの作法
設計組織での教育から大学での教育へ
建築教育における倫理教育について

全249作品リストほか関連資料

APPENDIX:
内井昭蔵のイコン
内井昭蔵のメッセージ

作品:

I───1969~1984
身延山久遠寺宝蔵 1976/北山本門寺客殿 1971/清澄寺祖師堂 1972/川島テキスタイルスクール 1973/東京YMCA野辺山高原センター 1976/東京YMCA野尻学荘メインホール 1980/新発田市民文化会館・公民館 1980/浦添市立図書館 1984/ツバメコート本社屋 1973/銀座対鶴館ビル 1975/桜台コートビレジ 1970/桜台ビレジ 1969/宮崎台ビレジ 1971/目黒不動前マンション 1977/芙蓉蓼科山荘 1979/西谷の家 小倉邸 1976/香蘭女学校 1978~

II───1980~1993
世田谷美術館 1985/向日町教会・まこと幼稚園 1982/修養団捧誠会御霊所 1984/熊本県テクノポリスセンター 1986/一宮市博物館 1987/蕗谷虹児記念館 1987/浦添市美術館 1990/高岡市美術館 1993/福野文化創造センター 1991/富山県産業創造センター 高岡テクノドーム 1990/丸栄陶業本社屋 1989/六番町のビル 大下邸 1990/横浜市少年自然の家 赤城林間学園/  鳥の家・森の家 1987・1988/明治学院大学 1989~2003/兵庫の家 金田邸 1980/桂坂の住宅 東CED・中央CED 1988/高円宮邸 1986/御所 1993

III───1993~2002
国際日本文化研究センター 1994/日本聖公会ナザレ修女会ナザレ修道院 1993/多磨霊園納骨堂 1993/高浜市やきものの里かわら美術館 1994/石川県七尾美術館 1994/サンリツ服部美術館 1994/群馬県立自然史博物館・かぶら文化ホール 1996/大分市美術館 1998/新湊市博物館・道の駅「カモンパーク新湊」 1998/石川県金沢港大野からくり記念館 1996/木造移動国会の提案 1995/群馬県立前橋高等養護学校 1997/群馬県立尾瀬高等学校自然環境科棟 1997/森の詩幼稚園 2001/長谷木記念幹 2000/世田谷区立中町小学校・玉川中学校 1995/日本女子大学附属豊明小学校 1997/滋賀県立大学 1997/環境工房 2001/犬山市民健康館 さら・さくら 2001/上野毛レジデンス 2002/元麻布ヒルズ 2002/参議院副議長公邸 1993/鳥取県知事公舎 1998/衆議院議長公邸 2001/日本基督教団信濃町教会 2004/ネサーンスハウス 内井自邸 1988