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1952年、女性として初めて建築専門誌に作品を発表。女性として初めて日本建築学会賞を受賞。日本女性として初めてアメリカ建築家協会名誉会員に選出と、林雅子は日本の女性建築家のパイオニアとして活躍し、同時に、それまで男性が中心だった建築設計の世界に女性が進出する道筋を開いた。
本書は、生涯、住宅設計を中心に活躍した林雅子の作品を写真と図面、詳細な解説で紹介するほか、9本の書き下ろし論文と再録論文、appendixとして9本のエッセイとインタビューを収録。さらに挟み込み別冊として年譜と主要75作品の同縮尺の平面・断面図を収録している。まさに、建築家、林雅子のすべてを納めた、コンプリート版といえる内容となっている。
目次
空間の骨格8 |
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Oさんのすまい |
1951-52 |
O夫人のすまい |
1953 |
マヤの家 |
1954-55 |
平らな屋根のすまい(私たちの家) |
1955-56 |
門構えのオフィスビル |
1959-63 |
高原の夏の家 |
1959-61 |
草崎クラブ |
1961-62 |
魏晋杜工房 |
1961-64 |
末広がりの家 |
1963-65 |
海のギャラリー |
1963-66 |
三つの床 |
1967-68 |
崖の家 |
1974-75 |
インドアガーデンのある家 |
1976-77 |
北向きの家 |
1977-78 |
私たちの家(II期) |
1974-78 |
三泉寮(日本女子大学軽井沢寮) |
1978-79 |
ルーフテラスをもつ家 |
1978-79 |
内部に外部をもつ家 |
1978-80 |
橋がかりの家 |
1981-82 |
ギャラリーをもつ家 |
1982-83 |
雪囲いのある家 |
1982-84 |
段床の家 |
1983-85 |
世田谷区民健康村ふじやまビレジ |
1983-85 |
東京都太田記念館 |
1983-1990 |
梁山倶楽部 |
1987-89 |
双極の家 |
1990-91 |
クロスプランの家 |
1990-1993 |
STEP 中央校学校創立85周年記念館 |
1992-94 |
福井県生活学習館(ユー・アイふくい) |
1992-95 |
パティオのある家 |
1995-96 |
せせらぎのほとりの家 |
1994-96 |
論文再録: |
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のびのびした長女・林 雅子 |
川添登 1961 |
林雅子さんの住宅が語りかけるもの |
長谷川堯 1986 |
ハマダン〜イスファハン間の一村落 |
林雅子 |
マテリアル・アプローチ |
林雅子 |
住宅のゆくえ |
林雅子 |
主要75作品
論文:
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住居がデザインされてきた時代 |
植田実 |
「林雅子風」の原風景 |
小谷部育子 |
空間の骨格・五感で感じる構造 |
今川憲英 |
凝縮された空間 |
白井克典 |
全197作品リスト
文献リスト
展覧会の記録・関係者一覧 |
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跋 「林雅子風」 |
林昌二 |
APPENDIX |
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付録:林雅子年譜 The same scale drawings of main 75 works
定価:19,950円(本体19,000円)
364P+appendix28P+年譜 / 281×281mm
ハードカバー、化粧ケース入り
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