2005年6月発売
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建築 虎の穴 見聞録
訪ねて歩く材料と工法

大嶋信道 著



判型:A5判/総頁:264頁
発行:株式会社 新建築社
定価:2,520 円(本体2,400円)
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素材と細部のつくりは裏切らない。
建築技術の先端は、構造を脱して素材と細部のつくり込みへと突入しているが
その現状がこの一冊に入っている。

知らずに設計、できようか。
帯文:藤森照信
本書は、建築や製品の「モノづくり」の現場まで遡上し、材料や工法についてカタログには載っていない生の話を聞き、この目で見てくることを実践した著者(ゼネコン現場監督経験者であり、藤森研究室に在籍した歴史家であり、アトリエを主宰する設計者)による体験レポート集です。
「モノづくり」の現場まで遡上して見直すことで、日頃漠然と感じているような疑問に対する答えを見つけ、カタログ仕様の守備範囲を越えて「この製品であんなことはできないか? こんなふうに使えないか? 特別な寸法や仕様のものは製作可能なのか? コストは?」といった新しい視界を切り開くものです。
「見聞録」ですので、建築書にありがちなカタイ文章ではなく、非常に読みやすい文章になっています。
また、著者によるスケッチと豊富な写真により、内容を分かりやすくしています。
本書は、月刊『新建築』2002年1月号〜2004年12月号までの不定期連載記事をまとめ、ボーナストラックとして、新規記事、対談を加え、書籍として新たに再構成したものです。
著者:大嶋信道(おおしま・のぶみち)
建築家。1960年鳥取県生まれ/1984年武蔵野美術大学造形学部建築学科卒業/建設会社勤務を経て、1990〜94年東京大学生産技術研究所藤森照信研究室/1991年大嶋アトリエ設立/2003年〜武蔵野美術大学非常勤講師
現場監督、歴史家、建築家と、三つの目を併せもつ類い希な人物です。


目次


1章 コンクリート・金属
    曲面型枠
    躯体防水 タケイ式工法
    鉄ー造船技術 その1 船の設計
    鉄ー造船技術 その2 寸法・ぎょう鉄・溶接
    鋳鉄・鋳鋼
    熱間押出形鋼
    へら絞り


2章 下地・仕上げ材
    金属製屋根材 プロムナールーフ・ストロングルーフ
    平板ストレート屋根材 コロニアル
    発泡系断熱材
    中空押出成型 アルミ・セメント系・プラスチック系
    塗材 ジョリパット

3章 建築周辺の技術
    建築模型
    石膏装飾・石膏模型
    舞台大道具
    アルミニウムの接合
    鉄道車両技術 アルミ車両

4章 木
    曲木
    天然木不燃化 防火処理技術の現状
    天然木不燃化 Part2
    木製サッシ

5章 対談
    モダニズム的思考への反逆 内藤廣×大嶋信道

取材先一覧
あとがき

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