ベトナムのハノイに建設中の実験住宅.未来開拓学術研究推進研究プロジェクトの一環で,高温多湿な環境でコンパクトに高密度でありながら,いかに快適に住まえるかがテーマとなっている.当初敷地はハノイの旧市街である36通りに建設する予定であったが,適当な建て替え敷地が見つからず,ハノイ建設大学の一角へと敷地変更することとなり,2003年3月の完成に向けて工事が進んでいる.

ユニットは,ベーシックスペースブロック(BSB)と呼ばれる3〜5戸のキューブをつなげてできる単位からなり,外部・内部ともにBSBの組合せで全体を形成する.今回建設される住宅は外部比率が50%である.各部屋の多くは外部のテラスを介してつながる仕組みになっており,中庭を中心としたハノイの伝統的な生活様式を立体的に展開した形になっている.外部のBSBはそれぞれが通風/採光などの意味をもち,流動的に全体がつながる.


50% porous スペースブロックハノイモデル (1999-)
所在地 ハノイ,ベトナム
設計 小嶋一浩+東京理科大学小嶋研究室
+東京大学曲渕研究室
意匠設計監理協力 一條美賀/まんぼう構造設計 ハノイ建築大学
設備計画アドバイザー 高間三郎/科学応
用冷暖研究所 東京大学加藤研究室
プロジェクトリーダー 村上周三
施工協力 ハノイ建築大学
敷地面積 272.27m2
建築面積 246.6m2
延床面積 466.71m2
各階面積
1階 142.43m2
2階 85.96m2
3階 135.57m2
4階 102.75m2
住戸面積 74.32〜121.47m2
建ぺい率 90.5%
容積率 171.41%
構造 鉄筋コンクリート造
規模 地上4階 塔屋1階
最高高 11,500mm
住戸タイプ 実験住宅
住戸数 6戸
竣工予定 2003年3月


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