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敷地は,仙台市東南の田園地帯の新規に区画整理された一角であり,単身用から多人数家族用までの8種類,計50戸の住戸がソーシャルミックスの理念と現状のニーズ分析に基づいて用意されている.子育てのしやすさ,高齢者のアクセス,戸建て住宅が広がる周辺との一体化などから高さは3層とし,各階ごとに共用空間を設置した.低層ながら容積率は86%を確保している. 協住体(コ・ハウジング)としての市営住宅:家族単位に割り振られた住戸群と申し訳程度の集会所から構成されている従来の公営住宅では家族単位で問題が沈潜し,現代社会のセイフティネットとしての機能を十分果たせなくなりつつある.この計画では,「コ・ハウジング(協住体)*」の理念を掲げ,自立・参画・協住の集住体として全体がゆるやかに機能する環境を目指した.その実現に向け,具体的には次の3項目を提案した. 1.十分な共領域の確保と運営ソフトの開発./2.分棟ネットワーク構成./3.社会ストックとしての基本性能. * ここでいうコ・ハウジングとは,北欧におけるコレクティブハウジング,北米でのコウハウジング,震災復興住宅など近年の日本における試みを参考に共同での生活サポートの可能性を探ったものである.特に,公営住宅に適応するために住まい手の意志で参画が選択できることを宣言した点と,日常生活の中で自然発生する仕組みを意図的に組み込んだ点などが特徴である. |
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仙台市荒井市営住宅 (2001-) 所在地 宮城県仙台市若林区 設計 阿部仁史アトリエ+東北大学建築計画研究室 構造設計 T.I.S.&PARTNERS 設備設計 総合設備計画 敷地面積 4,189.00m2 建築面積 2,120.43m2 延床面積 3,620.36m2 各階面積 1階 1,470.54m2 2階 1,084.56m2 3階 1,065.26m2 住戸面積 34.88〜56.98m2 建ぺい率 50.62%(許容:70%) 容積率 86.43%(許容:200%) 構造 鉄筋コンクリート造 一部鉄骨造 規模 地上3階 最高高 9,490mm 地域地区 市街化地域 第2種住居地域 第3種高度地区 法第22条地域 住戸タイプ 公営,賃貸 住戸数 50戸 竣工予定 2004年7月 次の作品へ 前の作品へ トップへ |