東京の中心部,巨大テレビ局の移転に伴い2.4haの跡地の再開発が行われた.大学病院に隣接し,周囲は戸建て住宅が多い.その中に建てられる40階建ての超高層,都市公団による「河田町コンフォガーデン」の29階で試みたインフィルの提案である.スケルトン部分および廊下等の共用部分は全体設計(基本設計日本設計)で規定され,ユニットの割付,住戸ユニットの設計を行った.都心居住の多様なニーズに対応する賃貸集合住宅のプロトタイプとして考えたものである.ここでは設備ユニットと収納場所は定められるが,その他の空間はすべて住まい手の自由に委ねられる.いずれも通常,室単位で構成される居住空間を脱却し,新しい生活スタイルを求めたものである.これとは別に階高4.7mを利用した提案住宅が1階の一部にある.


河田町コンフォガーデン (2001-)
所在地 東京都新宿区
設計 都市基盤整備公団
 大成・五洋・古久根建設工事共同企業体
 谷内田章夫/ワークショップ
(1階の一部・29階設計協力)
構造・設備設計 都市基盤整備公団
 大成・五洋・古久根建設工事共同企業体
施工 大成・五洋・古久根建設工事共同企業体(C棟)
敷地面積 25,432.77m2(全体)
建築面積 7,911.05m2(全体)
延床面積 103,041.04m2(全体)
床面積
1階 1,325.45m2
29階 1,458.01m2
住戸面積 48.80〜100.41m2
建ぺい率 31.12%(許容:81.13%)
容積率 285.28%(許容:305.66%)
構造 鉄筋コンクリート造
規模 地下2階 地上41階(C棟)
最高高 138,020mm
地域地区 第2種住居地域 近隣商業地域
住戸タイプ 公営(一部民間),賃貸
C棟谷内田章夫担当分住戸数 3戸(1階)
14戸(29階)
竣工予定 2003年3月


次の作品へ
前の作品へ
トップへ