全工期で70万m2を越す,最高高さ地上100mの集合住宅とオフィス,低層店舗の計画である.幅27.3mの細いシルエットのタワーが林立している.採光・住棟間の見合いの問題から南北軸に対して25度傾けられた住棟配置計画と,サンクンガーデンが多く取られた地上面のランドスケープにより,北京では今まで見られなかった風景をつくり出そうとしている.

この計画は北京市の天安門広場から4.5kmほど東に位置する,CBD(Central Business District)という業務地区の一角にある.この付近は交通の利便性も高いことから,2008年北京オリンピックに向け,猛烈な勢いでいくつもの超高層が建設されつつあり,現在中国の好景気の縮図のような場所である.

各ユニットは住宅としての機能だけでなく,「SOHO」と呼ばれるオフィスとしての利用も想定している.そのため,共用空間も単なる住宅共用部ではなく,より公共性の高い使われ方をする「コモンリビング」という空間を設定している.こういった「SOHO」という考え方は,北京ではこのプロジェクトのデベロッパーのブランド名となっている.


北京建外SOHO (2000-)
所在地 中国北京朝陽区
設計 山本理顕設計工場 C+A みかんぐみ
 北京新紀元建築工程設計有限公司
 北京東方華太建築設計工程有限責任公司
構造設計 構造計画プラス・ワン
設備設計 環境エンジニアリング
施工 中建一局建築発展公司 田化建築集団公司
敷地面積 122,775m2
建築面積 34,823m2(1〜7期工事)
延床面積 504,237m2(1〜7期工事,地上のみ)
床面積
店舗 62,908m2
オフィス 105,788m2
住宅 326,607m2
SOHO 6,216m2
スポーツ施設 916m2
その他 2,106m2
住戸面積 68〜311m2
建ぺい率 28.4%(許容:30%)
容積率 411.0%(許容:420%)
構造 鉄筋コンクリート造 一部鉄骨造
規模 地下3階 地上31階
最高高 99,900mm
地域地区 CBD(Central Business District)
住戸タイプ 民間,分譲
住戸数 1,954戸(1〜7期工事)
竣工予定 2005年


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