横浜博覧会YES '89の会場に4つあるゲートのうちのひとつ,高島町ゲートに併設する施設.事務所,売店,休憩所など,いわば博覧会の裏方施設である.そもそもこのゲート自体が裏方のような場所にあった.そこで,漠然とした風景を多少でも変える力をもつ建築を考えた.駅から歩いてくる入場者の目標になるような高い建築.リースされた仮設資材を使い,高さ29mの塔を42本,17mの塔を13本組み上げ,その上に樹木を乗せたコロネードがプレファブユニットの施設を取り囲む.細い部材で構成された巨大な壁は,昼は空に溶け込みそうな姿で,夜は最上部の樹木が照明に照らし出され,ひとつの風景をつくり出した.博覧会終了後,仮設資材は返却された.


横浜博覧会YES '89高島町ゲート周辺施設
(1987-1989)
所在地 神奈川県横浜市
主要用途 協会施設
建築面積 5,500m2
延床面積 5,300m2
構造 鉄骨系プレファブユニット 仮設
支保工材
規模 地上1階
最高高 29,000mm
設計 山本理顕設計工場
構造 コジマ設計
設備 大瀧設備事務所
施工 東海・和同・関建設共同企業体
竣工 1989年2月


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