3つの中学校を統合してつくられた,小高い丘の上に建つ中学校.ここでは授業を教科ごとの教室群で行う系列教科型教育システムが導入されるため,生徒の自主性を育てる環境と系列教科のまとまりをつくることが計画に求められた.プログラムをどのように解釈し,各部屋をどう新しく組み合わせるかが問われ,全体を7つの帯状の層で構成した.芸術系教室群,森の広場,自然・生活・言語系教室群,生徒の生活スペース,光のアーケード(風の翼),校務管理スペース,アリーナなど,それぞれの層を並列して配置し,吹抜けや外部を通して,互いに視線が抜けるようになっている.こうした場所と場所の関係が,この建築の性格を決定づけている.


岩出山町立岩出山中学校 (1993-1996)
所在地 宮城県玉造郡岩出山町
主要用途 中学校
敷地面積 201,811.00m2
建築面積 6,757.17m2
延床面積 10,879.06m2
構造 鉄筋コンクリート造 鉄骨造
規模 地下1階 地上3階
最高高 25,700mm
設計 山本理顕設計工場
構造設計 構造計画プラス・ワン
設備設計 団設備設計事務所
家具サインプロデュース エーワークス
家具 榎本文夫アトリエ
サイン 廣村デザイン事務所
施工 松村組
竣工 1996年3月


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