・・・建築のつくり方ひとつで教育のシステムがすっかり変わってしまう.策定委員会のメンバーたちがそのことをよく知っている.環境とその環境の中のアクティビティーとの関係についてきわめて敏感なのである.・・・ひとりになりたいときは,自分の場所を確保することができて,グループで活動するときには,振り返ればそのままグループに参加できるような,非常に自在な空間である.その自在な空間を敷地の勾配に合わせて雛壇状に配置する.そしてそのすぐ近くに先生の研究室がある,というような構成である.その自在な空間を「スタジオ」と呼んだ.設計作業をするためのスタジオのイメージである.・・・(ここではシステマティックなつくり方を)自覚的に最初から設計のプロセスに組み込んでおきたいと,私たちも思っていた.それがPCを(架構に)採用したいと思った最大の理由である.・・・(山本理顕「共感された空間」/『新建築』2000年9月) |
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公立はこだて未来大学 (1997-2000) 所在地 北海道函館市 主要用途 大学 敷地面積 166,403.77m2 建築面積 13,287.03m2 延床面積 26,839.55m2 構造 プレキャストプレストレストコンクリート造 一部鉄筋コンクリート造 鉄骨造 規模 地上5階 最高高 21,590mm 設計 山本理顕設計工場 構造設計 木村俊彦構造設計事務所 設備設計 総合設備計画 造成・外構 アジア航測 外構協力 SANAA 音響 永田音響設計 家具サインプロデュース エーワークス 家具 近藤康夫デザイン事務所 サイン 廣村デザイン事務所 テキスタイル 田口デザイン事務所 施工 大成建設・千葉建設・加藤組土建・伊東組土建・ 澤田建設・田畑建設・三光工業共同企業体 清水建設・平林建設・徳建設・石井組・ 和工建設・戸沼建設共同企業体 竣工 2000年1月 次の作品へ 前の作品へ トップへ |