・・・ロープブリッジを渡るレスキュー隊員に(見学にきた)幼稚園児が歓声をあげる.地下1階では女性隊員がバトンの練習をしている様子が見える.まるでテーマパークの中にいるような風景なのである.もちろん,こうした風景はコンペのかなり初期の頃から私たちがイメージしていた風景である.アトリウムの中でのさまざまな活動,あるいはそのアトリウムを巡る諸室での活動とアトリウムとの関係,そうしたさまざまな活動がそのまま建築の表現になるような方法である.(それはまるで署員たちの活動を展示するショーケースのようなものだ.)・・・建築がそこで行われるさまざまな活動の背景として見えることで,むしろ錯綜した空間が遥かに明瞭になる.・・・(山本理顕「アクティビティに依拠した建築」/『新建築』2000年7月)


広島市西消防署 (1996-2000)
所在地 広島県広島市西区
主要用途 消防署 救急教育センター
敷地面積 1,712.38m2
建築面積 1,326.32m2
延床面積 6,245.28m2
構造 鉄骨造 一部鉄骨鉄筋コンクリート造
規模 地下1階 地上8階
最高高 38,000mm
設計 山本理顕設計工場
構造設計 構造計画プラス・ワン
設備設計 総合設備計画
音響 永田音響設計
サインプロデュース エーワークス
サイン 廣村デザイン事務所
施工 佐藤・上野谷・大起建設工事共同企業体
竣工 2000年3月


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