東京郊外の駅前に建つクリニック兼住宅.1階から3階までがクリニック,4,5階を建主の住居として使う.ここでは家具のようなボックスをスラブ上にちりばめ,そのボックスの配置だけで内部のアクティビティに対応できる建築を提案した.構造は中心のコアが水平力を負担し,鉛直力をH鋼柱が受ける形式.コアはクリニック部分では手術室やX線室に,住居部分では大きな収納スペースになっている.柱は外壁から約2m内側に配置したので,外からはスラブとボックスが浮かんでいるように見える.また,壁面にはクリニックの人びとがモデルとなった写真を貼った.その写真が,この建物が地域医療施設としての役割をもつことを伝えるサインになればよい.


Dクリニック (2001-2002)
所在地 埼玉県
主要用途 病院 住宅
敷地面積 619.3m2
建築面積 227.2m2
延床面積 999.117m2
構造 鉄筋コンクリート造
規模 地上5階
最高高 16,740mm
設計 山本理顕設計工場
構造設計 構造計画プラス・ワン
サイン 廣村デザイン事務所
サイン人物撮影 藤塚光政
家具 堀智絵子建築設計事務所
施工 清水建設
竣工 2002年12月


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