撮影/小林浩志


■作品名
木聲舎(もくせいしゃ)
■設計者
川口通正建築研究所
■用途
別荘・週末住宅
■構造・構法
木造在来工法
■特徴
建物は敷地下方にある沢に向くかたちで配置.外壁を黒塗りとして自然の中に柔らかく際立たせている.開口部は周囲の樹形をさまざまなかたちで切り取るように,その位置と大きさが決定されている.沢側のテラスは,大人数で食事が楽しめるように大きく張り出されている.台所は正面の自然が眺められるようにオープンキッチン.外壁,床,壁,天井,そして構造材の大半には天竜杉が使用され,2階の吹抜けの壁と1階のストーブの基壇には敷地の泥と漆喰を半分ずつ入れて,それにカラマツの落葉を混ぜたハンダを木ゴテで仕上げている.この山荘では,薪ストーブ1台を用いて,全館の暖を賄う独自の方式が考えられている.


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